先日、職業訓練に合格し、入学式を迎えました。入学前の不安や期待と実際のギャップや感じたことを正直にまとめたので、これから職業訓練に通おうとしている方はぜひ参考にしてみてください。
\合格体験記はこちら!/
「デザイナーの職業訓練はやめとけ」と
\言われる理由を徹底解説/
普通の学校と何が違う?
まず、職業訓練のメリットをかんたんにご紹介します。

- 授業料無料で専門知識を学べる。
- 給付金・手当をもらいながら
勉強に集中できる。 - 好きなタイミングで卒業できる。
こうやって見ると良いことしかないですよね。詳しくみていきましょう。
授業料無料で専門知識を学べる
全国でさまざまなWebデザインスクールが開講されていますが、これらは入会金と授業料を合わせると一般的に、半年で50~60万円ほどかかります。「私は絶対にWebデザイナーになる!」というかなりの覚悟で挑まないと出せない価格ですよね。
この50~60万円もの費用が、職業訓練校ではなんと無料。

授業の質が悪いんじゃないの?
なんて思う方もいるかもしれませんが、実際に授業を受けた私が言えるのは「そんなことありません」。
私たちのクラスの先生たちは、現役のデザイナーで、ハローワークから委託されているプロフェッショナルの方々です。実際に私たちが目指している職で活躍されている方から生の声を聞くことができるのも、普通の学校とは異なる点だと言えます。難しい内容ですが、とてもタメになる授業なので体調が悪い時でさえ「休みたくない!授業を聞き逃したくない!」と思うほど。
どんな先生が受け持つかは、クラスのよって異なる可能性がありますので、事前にハローワークに尋ねてみるといいかもしれません。
教科書代は必要

注意点としては、授業で使う教科書・参考書は、入校と共に一括で自分でまとめて買わなければならないこと。授業で使うものはもちろん、使わないものもすべて購入する必要があります。デザイン系やプログラミング系の参考書はとにかく高額なものが多い・・・
だいたい10,000円~15,000円前後はご自身で支払う必要があります。といっても、3ヵ月~半年間の講義で必要になるお金は、本当にこの教科書代のみ。(※検定を受けたい人は各自で検定費用が必要になりますが、受けない人も多く完全に個人の自由です。)

そう考えると安いもんです。
給付金をもらいながら勉強に集中できる
先ほど専門スクールに通う場合は、半年で50~60万円ほどかかると説明しましたが、職業訓練の場合、無料で授業を受けながら給付金をもらうことができます。むしろプラスでしかありません。無職の人間にとって、お金の心配が減るというのはものすごく大きいメリットになります。
普通の学校と異なるのは、「授業に参加する=就活」という事。学校サボってアルバイトするなんて人は一人もいませんでした。

私の場合、半年間通ってもらった給付金は合計で150万円を超えていました。デザインの知識やスキルだけでなく、得られたものが大きすぎる!
好きなタイミングで卒業できる
就職先が決まった方は、就職時期に合わせて早期退校(卒業)することができます。内定をもらった時点で学校には報告する必要がありますが、その際に「いつ卒業するか」も相談してみましょう。
入社までに「休暇がほしい」という理由で入社日より早めに卒業する方もいれば、逆に最大限「給付金がほしい」という理由で、入社の前日まで学校に通われている方も多かった印象です。
自己都合で辞めることはできる?
体調不良や、家族の転勤が理由で卒業することは可能です。
中には「授業がつらいから辞める」という方も少数ですがいました。この場合は、自分の意思や理由をしっかりと伝えた上で先生方とよく相談してみてください。
このように職業訓練に通うことは求職者にとって、とても充実したありがたい制度だと実感しています。とはいえ、次のような注意点もあります。
- 休む場合はちゃんとした理由と申請が必要。
- 休みすぎると強制退校処分になる。
「職業訓練」は真剣に訓練を受け、「就職への意志」がある方を対象に開講しているものです。卒業がゴール地点である高校や、やりたいことを見つける大学とは違って、その先を具体的に見据えながら勉強しなければなりません。1日休むだけで授業についていけなくなる可能性も高く、同時に自己分析や就活も進めなければなりませんので、正直大変です。

みんな自分のために勉強しに来ているので、「寝坊しちゃった…」「今日だるいからサボっちゃお~。」なんて人は一人もいません。

インフルエンザや子供の入学式など、正当な理由がある場合は休んでも問題ありません!
学校の雰囲気
それではここから実際に入校してみて感じたことや実体験をご紹介していきます。
生徒について
職業訓練といっても「パソコン」「簿記」「FP」「Webデザイナー」「ビジネス英語」「ネイリスト」など全国さまざまなコースが開講されていますので、その内容やタイミングによってこれから紹介する内容は異なる可能性があります。

今回は私が体験した訓練内容(デザイン系)について紹介させていただきますので、ひとつの例として参考にしてください。
人数
1クラス 25名
私たちのクラスは合格倍率が2.5倍だったこともあり、職業訓練の中では比較的多い方だったのではないかなと思います。
年齢
| 20代 | 7名 |
| 30代 | 9名 |
| 40代 | 6名 |
| 50代 | 3名 |
学生を卒業して間もない方や、あと少しで定年の方まで、かなり幅広い世代のメンバーに出会えました。最も多かったのは30代。結婚を機に前職を辞めた方や、お子さんが小学生・中学生になったことを機に入校した、というパターンが多かったです。
男女比
「デザイン系」のコースなので、入学前は「ほぼ女性なのかな?」と勝手に想像していました。実際の男女比はこちら。
25名中
男:女=10名:15名

意外と男性もいる!
デザイナー業界の男女比は、今でこそちょうど同じくらいの割合のようですが、数年前まで男性が6割と多かったそう。
実際に授業を受け始めて気が付いたのは、デザインは「ものすごく頭を使う」ということ。理系チックな内容も多いことを考えると男性が多いのも納得できます。
先生について
私たちのクラスには、25名の生徒に対して2名の先生がついていました。1人が前で講義を行い、もう1人が後ろからフォローしてくれるというイメージです。
また、これは学校によって異なるようですが、私たちの場合は学校の先生(彼らはたまに教室を覗きに来るくらい)とは別で、ハローワークから委託された企業の方が講師をしてくださっていました。実際にデザイナーとして活躍しているプロから学ぶことができたということです。
授業時間・休み時間(昼食)について
私たちのクラスは9:30~16:00まで。1コマ50分、毎時間10分休憩をはさみ、お昼休みは50分と設けられていました。
昼食は、グループでいっしょに食べる人もいれば、自分の机に座って一人で食べていた人も多かった印象。(特に、課題で忙しい時期はみんなそうしていました。)
訓練中はみんな無職ということもあり、お弁当を持ってきている人が多かったです。もちろんコンビニで買ってきた人や、外に食べに行っている人も結構いました。この辺は、大人なので自由です。

時間内には戻ってきましょう。
クラスの雰囲気や仲の良さ

私たちのクラスは、大学生のようなノリでもなければ、仲が悪く冷たい空気、というわけでもなく、全員と適度に談笑し合える「ほどよい距離感」でした。中には一生の友達を見つけた方もいるかもしれません。
先生たちのおかげもあり、「やるときは集中!」「笑うときは笑う!」といったメリハリのある雰囲気だったと思います。日直や掃除当番なんかも決めていたので、ちょっと学生時代に戻った気分になったり。年代は20~50代とかなりバラバラでしたが、いろんな価値観をもった方と知り合えて、すごく貴重な体験になりました。
高校や大学とは違うので、無理してみんなと話す必要はないと思いますが、ここでしか出会えない方々と仲良くなれるチャンスです!

クラスの雰囲気は、その時々のメンバーによって変わるので「運」に委ねるしかありませんね!
訓練を体験してみて
大変なこと
授業内容が難しい
専門知識を短期間で身につける訓練なので、正直、デザイン系の授業は難しくハードです。

こんなに大変だとは思ってなかった・・・。
という声を、毎日のようにあちこちで耳にしました。

私こんなの余裕だわ!全部かんぺきよ!
・・・なんて人はそもそも訓練に来る必要がなく、合格しないはずなので、みんな苦戦して当たり前です。私のクラスでは、9割の方が授業についていくのにかなり苦戦している様子でした。

毎日、居残りして勉強している方や、家で徹夜している方も多かった…。
これだけ年代が違うと、これまでの人生のバックグラウンドも全く異なるので、スッと吸収できる人や、10回聞かないと身につかない人、本当に十人十色です。クラスによっては、能力の差がかなり出るかもしれません。
「デザイナーの職業訓練はやめとけ」と
\言われる理由を徹底解説/
50代だけど行っても大丈夫…?

結論、大丈夫です!
50代で新しいことにチャレンジすることは簡単ではないと思います。
私のクラスには、50代後半の方が3名ほどいましたが、うち2名は最後まで一生懸命勉強し、無事に就職活動まで終えて卒業していきました。授業スピードの速さにはかなり苦戦していたようですが、周りのメンバーや先生の支えもあり、常に笑顔で訓練校での日々を楽しんでいるようでした。
もう1人は早々に「自分にはできない」と見極め、入校して1ヶ月で退校してしまいましたが、入ってみてもし「自分に合わない」と思えば、すぐに切り替えることもとても大切だと思います。
授業に対する姿勢の温度差

「できない」はOK!

「勉強する気がない」はダメ!
授業についていけないからといって、怒られることはありません。しかし、その姿勢ややる気は、先生やクラスメイトに確実に感じ取られます。やる気がないのに、ただ給付金目的で来るような方や、私用の休みが多い方は、学校から強制退校を命じられる場合もあるようです。
周りがみんな真剣に学びに来ている中、中途半端な軽い気持ちで入校すると、その空気を乱してしまうことになりかねません。入校するからには、しっかりと向き合いましょう。

「やる気がないならもう来ないでね。」と注意されている方もいました。
まとめ

思っていたよりきついけど、楽しい!
これが正直な感想です。もちろん専門スキルが身に付いただけでなく、自分の新たな得意・不得意が分かったり、素敵な仲間たちとも出会えて、「行ってよかった」と胸を張って心から言えます。
本当に興味をもって受けるのであれば、決して無駄な時間にはならないはずです。
職業訓練への入校を迷っている方へ
自分が本当に学びたいと思っていることであれば、年齢は気にせず絶対にチャレンジすべきだと思います!
独学だと絶対に理解できなかったことまで、専門的に詳しく学べて私はとても楽しかったです。また、高校や大学とは違ってみんな大人なので、面倒な人間関係も全くありません。
本来であれば、数十万円のお金を払って受けられる授業を、無料で(むしろ給付金をもらいながら)受けられたことにとても感謝しています。決断を悩んでいる方のひと押しになれば幸いです。




